エンジニア、山へゆく

30歳から登山を始めたエンジニアです。週6家にいて週1山にいます。

高い山=危険、低い山=安全では全然ないよという話【登山の難易度】

登山を始めた最初の頃、標高の高い山は登るのが大変で危険な山、低い山は比較的に楽に簡単に登れる安全な山だと思ってました。ただこれは大きな間違いでした。そんな単純なものじゃなかったです。

登山の難易度をしっかり把握していないと遭難など取返しのないことにつながってしまう可能性が高くなるので今回は登山の難易度で見ておくべき点、気を付けた方が良い所などを個人的な視点ですが紹介したいなと思います。

標高だけではなく、自分が登るコースの標高差を見よう

標高を見るのも確かに大事です。だいたい標高が100m上がると気温は0.6度くらい下がるらしいです。標高0mの場所で気温20度の場合、標高3000mのところでは2度くらいに気温が下がります。

標高が高くなると高山病の危険性も上がるので見るべき一つの指標ではあるのですが、この指標だけ見ると日本で一番高い富士山が一番危険ということになります。富士山に毎年多くの観光客が登っている事実からも単純にこの指標だけで山の難易度を図るべきではないとわかると思います。

例えば自分がこの前登った立山(雄山)は標高3003mです。

creamstew-yama.hatenablog.com

ですが、立山に登る登山道の入口である室堂という場所までバスで行けるのですがその標高は2450mほどです。なので実質的に登る標高差は550mほどになります。もちろん危険な場所もあったのですが体力的にはそこまできつくはありませんでした。

逆に自分が今までで一番きつかった山は神奈川県の塔ノ岳という山で、標高は1491mほどですが登山道の入口は300mほどで実質1200mくらいを登らなくてはいけません。9時頃から登り始め、下山したのが17時くらいで昼食の時間入れて8時間くらいかかりました。

初心者であれば個人的には600~700mくらいまでの標高差の山に最初はとどめておくことをおすすめします。

どんな登山道なのか、道の状態、天気予報などを事前に調べておく

どんな登山道なのかや道の状態、当日の天気によっても難易度は大きく変化します。例えば高尾山だとしても大雪が積もってたり道が凍っていたりするとかなり危険です。雪が積もってるならチェーンスパイクやアイゼンを持っていく必要がありますし、雨なら当然レインウェアが必要です。

天気情報得やすいですが、道の状況とかの情報は行ってみないとなかなか得るのが難しいです。そこで自分がおすすめしてるのはヤマップで前日や最近登った人のレポートをすべて読んでいく方法です。写真を投稿してくれていたりするので道の状況がわかったり、雪が積もっているかなどいろんな情報を得ることができます。

どんな登山道なのかは事前に地図をダウンロードしたり、Webサイトで情報を集めることで対応しましょう。

標準のコースタイムを確認しよう

自分の登りたい山を調べると必ずコースやコースにかかる時間が表記されているサイトがあります。どのくらい登るのに時間がかかるかは事前に必ず確認しましょう。

標高が低いからと言って必ずしもかかる時間が短いとは限りません。かなり時間がかかる山も多いです。気を付けてください。

初心者の人の目安としては往復4時間くらいの山がいいと思います。昼食の時間を入れたり、体力がなくて普通の人より時間がかかる想定をすると4時間で帰ってこれるくらいの山がちょうどいいです。

県によってはグレーティングを出してるのでチェックしよう

実は県によっては山の難易度を表すグレーティングというものがあります。

www.pref.nagano.lg.jp

Aが難易度が低く、Eが一番難易度が高いです。体力度と技術的難易度の2項目から決められており、とても参考になります。自分が登る山の県がもしグリーティングを出していたら必ず確認するとよいと思います。

ちなみに自分は今の実力では難易度Bまでの山しか登らないようにすると決めています。

低山でも遭難してしまう場合が十分にあり得ることを肝に銘じておく

最後に低山でも十分遭難してしまう場合があることを肝に銘じておきましょう。

実際自分も道を間違えて10分ほど遭難状態にあった経験があります。まじでその時は突然くるので万全な準備で行った方がいいです。

creamstew-yama.hatenablog.com

自分は半年間だけですが登山してきた身からしても、意外と急な登りも多く、道幅も狭まかったり、道が全然整備されていない、獣道や作業用の道?など細かい道の分岐も多くて道に迷ってしまう要素がかなり詰まっているなというのが低山の感想です。正直登山客の沢山いるアルプスの山よりも人がそこまでいない低山の方が間違いなく危険だと思います。

高尾山や筑波山など有名な山しかまだ登っていない人はあまり実感できないと思いますが、心の片隅にでもおいていただけると嬉しいです。

以上、単純じゃない登山の難易度の話でした。

もし何かの参考になればうれしいです!