登山初心者が山梨県の高川山で道に迷って10分くらい遭難した話
週に1回くらいのペースで登山をするようになって半年ほどがもうすぐ経ちます。定期的に登山するようになって最初の1か月目、タイトルの通り山で10分ほど遭難しました。
まだその時から半年も経ってない自分が今振り返っても、完全に準備、経験、知識、登山に対する姿勢などあらゆる点が足りてないことが原因で起きたことなのでとても恥ずかしいし、見る人によってはこの記事を見て呆れられると思います。
ただ自分と同じような登山初心者や登山歴の浅い人には少しは参考になるかなと思ったのと戒めのために記事に残したいと思います。
山梨県の高川山について軽く説明
先に高川山について軽く説明しておきます。高川山は山梨県にある標高976mの山で頂上から富士山がきれいに見れることで有名な山です。
こんな感じで晴れていれば開けた眺望から富士山がくっきり見えます。(遭難した後だったのでこの景色を楽しむ余裕もありませんでしたが…)
登山しない一般の人には知られていないですが、山梨の百名山であり「秀麗富嶽十二景」という山梨県大月市が選んだ富士山がきれいに見れる12の風景のうちの一つとしても選ばれています。
山で都内近郊で定期的に登山をしている人であれば登ったことある人は多いと思いますし、一度は登るのを検討する山だと思います。
最寄駅からそのまま登れ頂上まで2時間でいけるアクセスの良さも魅力で、休日に行けば人に会わないことはないくらいに人はいるので決してマイナーな山ではなく、そんな山でも遭難する可能性はあります。
山での遭難はある日突然に…
この写真は自分が道を間違えた分岐です。
右に行くとこんな感じの道が続いていて、
左に行くとこんな感じの道になります。
正解は左のルートです。
こちらの右のルートは間違いです。
もう一度右の道を見てみますが、ぱっとみ道っぽいのがつながってるように見えます。
反対に正規ルートの左は
写真で伝わるかわかりませんが、ぱっと見だと急に道が下がるので道がなくなったように見えるのと落ち葉で道があまり見えないこと、木も倒れてることからこっちは進めないと思い込んでしまいました。
右の間違った道をそのまま進んでしまうととても普通の人では登れないような急こう配が続く岩場を進むことになります。
自分はこの道を5分ほど登ってあまりにも急だったのでこっちは正規のルートではないと気づきました。
ただ急こう配をなるべく楽に登ろうと場所を変えながら登っていたので元の道に戻りたかったですが、どこから登ってきたかわからなくなりました。加えて急こう配で足場も落ち葉が敷き詰められていてかなり滑りやすくて怖いのでとりあえず下に降りようと下を降りていきました。降りていくけど道がどこだか分からず頭が真っ白になっていたところ、たまたま登山客が登っている姿が見えたのでその人がいた方向に降りていきルート復帰することができました。
その間合わせて10分くらいですが、振り返るとその10分間は間違えなく遭難していました。運よく登山客を見つけて戻ってこれましたが、その方がいなかったらと思うと本当に恐ろしいです。
遭難した原因
登山アプリや地図を見ながらルートを確認して登山していなかった
本当にお恥ずかしい話なのですが、今までほとんど登山アプリや地図を見ながら登山していませんでした。自分が今まで登ってきた山は人も大勢いるし、道もよく整備されていて標識もこまめにあるので道に間違いようがなく必要性を感じてなかったです。
ですが、まだ半年ですが自分なりに色んな山を登ってみると道が整備されていて周りを見渡せばどこかしらに人がいるみたいな山の方が少ないことに気が付きました…
落ち着く時間を取らずにそのまま降りてしまった
恐ろしい話なんですが自分が道に迷っていた10分間、自分が今かなり危険な状態にいるという認識ができていませんでした。軽いパニック状態だったと思うんですが、何も考えずとりあえず怖いから下に降りようと本能のままに行動してしまってました。
今思えば自分が迷った場所はそもそもまだ電波が使えましたし、落ち着く時間をちょっと取れば比較的楽にルート復帰できたはずです。
あと有名な話で迷ったら下らずに登った方がよかったです。頂上はひとつなので登れば選択肢が狭まるためです。ただ今回の場合かなりの急こう配で登るのは登るのでかなり危険だったので、現実問題それを実践するのは難しいんだなと実感しました。
今回の教訓
普段から必ず山アプリや地図を見ながら登山する
当たり前のことなんですが、必ず登山の際はルートを確認しながら登山するようになりました。初めて行く山やコースの際は事前に地図をダウンロードして注意ポイントなども確認しています。
ちなみにヤマップだったらこんな感じで注意ポイントとして教えてくれます。
ヤマップ使っとけば事前に確認して道に迷わなかったです…皆さんもヤマップとか登山アプリは絶対入れときましょう。(本当は紙の地図をもって地図も読めるようになった方がいいです。)
登山中はこまめに現在地を見る
分岐の時は必ず現在地を見るようになりました。定期的に自分の現在地を見ておくとよいです。
とにかく焦らないを心がける
とにかく焦らないように心がけるようになりました。焦ると適切な判断ができなくなるので助かるものも助からなくなります。ただ道に迷ったときに本当に焦らないようにふるまえるかは難しいところです。自分は休憩をこまめにとるようにしたり、お腹がすく状況にならないようにして判断力をなるべく低下させないように意識してます。
モバイルバッテリーや食料、エマージェンシーキットは必ず携帯しておく
今回の件で山ではだれでも迷う可能性があることを実感しました。自分はモバイルバッテリーや食料、エマージェンシーキットは必ずどんな登山にも持っていくようになりました。(もちろんヘッドライトとかも)
もし持ってない人は必ず揃えときましょう。
以上、自分が山で遭難した話とその教訓でした。
もし何かの参考になればうれしいです!